2012年12月公開
 
ンセプトは「スマートフォンの本屋さん」
-「おやこでスマほん」のコンセプトについて教えて下さい。 「おやこでスマほん」は世界の名作童話や日本昔話、絵本を親子で楽しめるアプリです。
コンセプトは“スマートフォンの本屋さん”。
幼児向けの絵本アプリは色々と存在していますが、ほとんどが作品ごとにアプリが作られている印象です。
「おやこでスマほん」は1つのアプリのなかで、様々な作品を再生できるというのが大きな特徴です。
-確かに、アプリを起動すると本棚に絵本が沢山ならんでいて、見ているだけでワクワクしてしまいます。 今日は何を読もうかな?と子どもと本を選ぶのも楽しみの一つですね。従来の電子書籍との違いは何ですか?
スマートフォンならではの、触って楽しめるインタラクティブな操作性や、高品質な音声・BGMを提供している点です。
電子書籍は、紙の絵本と一緒でページをめくって読むことしかできません。今回「おやこでスマほん」を開発するにあたっては、「これまでの絵本になかったものを作ろう!」、という思いが強くありました。
もちろん紙の絵本には紙の絵本の良さがあり、紙だからこそ子どもの想像力が刺激される、という価値があります。
ただ、スマートフォンやタブレットという子どもでも簡単に使える端末が登場し、世の中に普及していくなかで、新しい技術を通して子どもたちに本当に良いものを提供したい、新しい世界を広げたい、という思いで作品づくりに取り組んでいます。
-自分が触ったら動いた!音が出た!というのは、子どもにとってすごく楽しいことですよね。 そうですね。
ユーザーさんからも「タッチして遊べるので絵本と違った面白さに子どもがとても喜んでいる」、「絵本に興味がなかった子どもがなんども見たがった」というような反響を多く頂いています。
子どもが自分からストーリーに関わっていくことができるというのが、「おやこでスマほん」の良さだと思います。
音や映像での刺激というとテレビが挙げられますが、見ている方は受け身ですよね。それに比べると触って動かしたり音を出したりすることで、自分もお話に参加しているような気持になりますし、好奇心も刺激されますよね。これからも「もっと知りたい」、「もっと読みたい」と子ども達に思ってもらえるような面白い仕掛けをどんどんとりいれていきたいと思っています。
-森井さんおすすめの「スマほん」の楽しみ方は何かありますか? よくぞ聞いてくれました!これも今までの童話や昔話にはあまりなかったことだと思うのですが、「スマほん」には友情出演があるのです。
例えば「アリとキリギリス」のお話に「うさぎとかめ」のキャラクターが登場するなど、お話の壁を超えたコラボレーションが実現されています(笑)。別のお話に登場するキャラクターをお子さんと一緒に探してみるのも楽しいのではないでしょうか。
全てのお話が日本語でも英語でも楽しめるので、お父さんやお母さんがひっそり英語の勉強に使うこともできますし、ナレーションをOFFにして、お父さんやお母さんの声で絵本を読み聞かせてあげるのも楽しいと思います!

「おやこでスマほん」の楽しみ方

以下のストアから無料ダウンロードしてください。
森井 聡 「おやこでスマほん」の事業責任者。一女の父。 こんな子どもでした 好きだった本は「おしいれのぼうけん」。ストーリーも大好きですが、主人公の男の子と同じ名前だったので自然と愛着がわいたのかもしれません。小さい頃は外で野球をするのが好きで、将来の夢は野球選手。そのあと将棋にはまり、棋士になりたいな、とも思っていました。 森井 聡のプロフィール
界中の親子に楽しんでもらうために
-色々な楽しみ方ができるんですね。作品を見ていると、温かいイラストや優しい音楽にとても心癒されるのですが、開発にあたってこだわったことはどんなことですか? ナレーションやBGMの音質、絵のクオリティには非常にこだわっています。親御さんからは「これなら子どもに安心して与えられる」、「絵やナレーションの美しさに親自身がはまってしまった」と言って頂くことも多いですね。
絵はプロのイラストレーターさん、ナレーションはプロの声優さんにお願いしています。音質については、音楽制作会社の方にご尽力頂いて、スマートフォンやタブレットについている小さなスピーカーでも声優さんの声やBGMがクリアに聞こえるよう、音を細かく調整しています。
また、小さなお子様でも簡単に操作できるよう、画面は「とにかくシンプルでわかりやすく」ということに気をつけています。
-確かにボタンもわかりやすくて、初めてでも楽に操作できますし、これなら子どもでもスイスイ使えますね。
一見シンプルに見える絵本でも、裏には沢山のこだわりが詰め込まれているわけですね!
そうですね。「おやこでスマホン」だけではなく他の音楽アプリについてもそうなのですが、当社が最も大切にしているのは、「親子で楽しめる」サービスを提供することです。
いくら幼児向けだからといって、買ってもすぐ飽きてしまうようなこどもだましのサービスは作りたくないな、と思います。大人が良いと思わなければ、自分の子どもに与えようという気持ちにならないですよね。
スマほんに関しては、一度買って頂いた作品を面白く最後まで読んでもらえるか、また何度も何度も繰り返し読んでもらえるか、ということを大切にしながら作品づくりに取り組んでいます。昔話でも絵本でも本当に良いものはいつまでも色褪せないですし、飽きないですよね。
-なるほど。では、開発する上で大変なことはどんなことですか? スマートフォンやタブレットには色々なメーカーが発売している様々な機種があると思いますが、機種ごとに縦横のサイズが違うんですよね。どんな端末で見ても不自然にならないように、絵の配置などを細かく調整しなくてはいけないのが大変です。例えば「人魚姫」では最後に人魚姫が崖から飛び降りるシーンがあるのですが、ある端末で見るとなんと崖の上に立つ人魚姫の首から上が切れていたということがあって… -そ・・・それは、ちょっと怖いですね。 そうなんです。急いで調整しました(笑)。
また、どのお話も日本語と英語を切り替えて再生することができるのですが、日本語と英語では話すスピードや台詞の長さが違うので、絵とナレーションがずれないように台詞を調整したりするのもなかなか大変ですね。
ほかには、作品を作る方としては出来るだけ音質や画質をよくしたいという思いがあるのですが、あまり処理が重くなってしまうとアプリ自体が落ちてしまいます。途中でお話が切れてしまうというのは一番良くないので、そのあたりのバランスが難しいです。
-日本語と英語が切り替えられるということは、海外のユーザーさんも楽しめますね。 「おやこでスマほん」は”Kids’n Books “というタイトルで、174の国と地域でリリースされています。あり難いことに、アジアや北米など海外のユーザーも増え続けています。 -世界中の親子が楽めるっていうのは素敵ですね。 そうですね。ただ現在の作品は、絵のテイストが「日本人」にとって安心できたり、愛着がもてたり、という印象のものが中心になっています。
絵は国によって好みが大分違ったりするので、今後は日本でも海外でも違和感なく受け入れてもらえるような世界観を作っていかなくてはいけないな、と思っています。
  -海外向けの作品づくりのほかに、今後の展開として考えていることは何かありますか? 画質や音質など一つひとつの作品力を上げていくと同時に、作品数ももっともっと増やしていきたいと思っています。「スマートフォンの本屋さん」を目指しているので、童話や絵本だけではなく、図鑑など作品のジャンルも幅広く揃えていきたいですね。
今特に力を入れているのが、既に絵本の世界で活躍されている絵本作家さんに、「スマほん」向けのオリジナル作品を作って頂けるよう誘致する活動です。「スマートフォンの本屋さん」という機能だけではなく「スマートフォンの出版社」となって、多くの作家さんにスマートフォンやタブレットという新しいメディアを使った新しい表現の場を提供できたらいいな、と思っています。
-それは素晴らしいですね。既に紙の絵本で慣れ親しんでいる作家さんの作品を、スマートフォン上でインタラクティブに楽しめるというのは、とても面白そうです! スマートフォンだからこそ表現できることって沢山あると思うんですよね。
例えば触った時の柔らかさとか、立体感とか、2次元の世界ではなかなか表現できないことを表現できるのがスマートフォンの強みです。
動物園や水族館でも「行動展示」といって、ペンギンが空を飛ぶように頭上を泳ぐのを見ることができるなど、動物たちの自然な姿を楽しめるように工夫されています。
正面からみた魚の図を描いている図鑑はあまりないかもしれませんが、スマートフォンなら興味があればどんな方向からも魚を観察することができます。子どもたちの五感を刺激する新たな表現方法を色々な作家さんとともに開拓していけたらいいな、と思います。
これから新しい作品をどんどんリリースしていきますので、楽しみにしていて下さい!
取材後期
我が家の息子達も「おやこでスマほん」が大好きです。
子ども達と遊びながら「これってこんなストーリーだったんだ!」と母親の私が再発見することもたびたび。タイトルはよく知っていても、意外とストーリーは覚えていなかったりするんですよね。お父さん、お母さんにとっても良い勉強になるかもしれません(笑)。
「スマートフォンの本屋さん」というコンセプトの通り、童話や昔話だけではなく「はじめてのことば」シリーズや、「しかけうたえほん」シリーズなど、小さな赤ちゃんでも楽しめる作品が揃っているのも魅力的。これからも新シリーズが続々と登場するそうなので、是非チェックしてみて下さいね!
取材&文:大澤 香織 フリーランスライター。6歳男子+3歳男子の母。これまで塾や幼児教室の講師を経験するなど、「教育」に強い興味あり。絵本大好き&子どもと歌を歌うのが大好きで、家族そろってスマートエデュケーションの知育アプリのファン。
 
 

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