2012年12月公開
 
プリのリリースは最初の一歩。良いアプリ×良い施策が最大の結果をもたらす。
-「プラットフォーム展開」というと、具体的にはどのようなことをしているのですか? 当社はこれまで様々な知育アプリをリリースしてきました。それぞれのアプリを単独でとらえるのではなく、ユーザーが相互に流動できる“プラットフォーム”としての仕組みを整えることで、収益の最大化を目指すというのが今のミッションです。
具体的には、一人あたりの課金率や継続率を向上させるにはどうしたらいいか、また他のアプリにユーザーを誘導し、ログインの頻度を高めるためにはどうしたらいいか、という施策を考え、実行し、結果を分析してまた次の施策に繋げる、というようなことを行っています。
-これまでどのような施策を行ってきたのですか? 本格的な取り組みはまだまだこれから、というところですが、ユーザーがより楽しく遊べるような細かい機能追加や機能改善は頻繁に行っています。
アプリ自体の改修を行う一方で、アプリを横断してのイベントも企画しており、これまで「友達紹介キャンペーン」などを行いました。友達にアプリを紹介すると無料で曲がもらえるというキャンペーンです。
そのほか、各アプリに他のアプリのコンテンツ無料プレゼントのお知らせを出し、クリックすると直接そのアプリにアクセスできるような仕組みなどもつくっています。
-地道な作業ですね。面白いアプリをつくるだけではファンを増やすことができない、ということでしょうか。 アプリのリリースは最初の一歩にすぎません。
その後にユーザーの求めることを数字から読み取って、より良い施策を実行し続けることが、新たなユーザー獲得と収益向上に大きく影響する世界です。良いアプリ×良い施策が最大の結果をもたらすと考えています。
大量のデータからどのような数値を取得して、どのような分析を行うのが最適か、ということを手探りで見つけていかなくてはいけないというのは大変ですが、地道な作業を繰り返しながらサービスをブラッシュアップしていくということが大切だと思います。
-「縁の下の力持ち」的な役割が非常に重要ということですね。今の仕事の面白さややりがいはどんなところにありますか 知育アプリを専門に開発しているという企業は他にはないので、パイオニアとして未知の世界を手探りで進んで行かなくてはならないのが大変でもあり、面白いところでもあります。
数字から新たな発見をすることも多く、ユーザーの反応がすぐにわかることも楽しいですね。例えば、1週間でトラフィックがもっとも増えるのが土曜日の朝9時だとわかった時はとても驚きました。普通のゲームアプリでは考えにくい結果なので、常識を覆されたような思いでした。
「なるほど、週末の朝に子どもが早起きして、お父さんやお母さんと遊んでいるのだな」と(笑)。自分が予想していることと全く違う結果をデータが返してくれることも多く、その度に新鮮な気持ちになります。
良かれと思って取り入れた施策でもほとんど効果が表れなかったということもよくあります。こちら側が「これは楽しんでもらえるに違いない」とどんなに思っていても、データは正直です。どこまで数字を深読みして、どこに判断の根拠を置くかというのは難しいポイントではありますが、例え思い入れがある取り組みでも、それを継続するか中止するかについては、客観的な目を持って冷静な判断をしていくことが大切ですね。
思うようにいかないことも多いですが、そこがまたこの仕事の面白さでもあります。
-今後何かやってみたいことはありますか? 今は全てのアプリで一つのイベントを実行することが多いのですが、アプリによってユーザーの年齢に差があることがわかったので、よりユーザーの興味に合ったイベントなどを企画していきたいと思います。
ユーザーがアプリを立ち上げる度に新しい体験ができるような仕掛けをつくっていきたいです。また、今後取り組もうとしているのが「ホームアプリ」の開発です。
例えばスマートフォンやタブレットを子どもに使わせようとした時に、メールやブラウザなど勝手に触られると困る機能もありますよね。子どもの誤使用を避けるために、子ども用にロックをかけた状態にするのが「ホームアプリ」の機能です。
当社のアプリや当社が推奨するアプリのみを表示し、それ以外は起動できないような仕組みを提供しようと思っています。
-今後、他社のアプリがスマートエデュケーションのプラットフォーム上でサービスを展開していく可能性もありますか? 十分考えられます。当社のアプリが知育に関する全ての機能を提供できるわけではないと思うので、他社の良いアプリを取り込みつつ、ユーザーがより快適に楽しむことができる安心安全なプラットフォームの構築に力を入れていきたいと思います。
年齢に応じた色々な体験を、体系的に積み上げていけるような仕組みをつくり、「知育アプリといえばスマートエデュケーション」というブランドを認知してもらえるような、より価値の高いコンテンツを提供していきたいと思います。
-最後に、現在エンジニアの採用も積極的に行っていますが、スマートエデュケーションで働く魅力はどんなところにありますか? 一人ひとり得意分野を持っているので、仲間と上手く助け合いながら仕事を進められるというところが一番の良さだと思っています。
仕事の上で誰かが取りこぼしていそうなところを、他の人が無意識のうちにサポートしているような環境です。雑談しながら色々な情報交換をすることも多いのですが、メンバーそれぞれが自分にはない視点を持っているので、刺激も大きいです。
今回のプラットフォーム展開の話でも理解して頂けるかと思いますが、海外展開なども含め、非常に色々なことに挑戦している会社です。新しい技術や手法を取り入れることにも積極的な社風ので、色々な経験、技術考え方が活かせます。
自分自身の幅を広げたいという方にはとても魅力的なのではないかと思います。
中田 賢 取締役。Androidアプリの企画やデータ解析を中心としたプラットフォーム戦略の実行を担当。 こんな子どもでした 「宇宙のひみつ」、「からだのひみつ」などの学研まんがのひみつシリーズが好きで、よく読んでいました。小さい頃は近所の友達と暗くなるまで外で遊んでいました。秘密基地をつくったりしていたことを覚えています。憧れの職業は特にありませんでした(笑) 中田 賢のプロフィール
編集後記
アプリをリリースした後に蓄積される多種多様なデータを、いかに有益な情報として昇華し活用していけるかが成功への大きな鍵。
クリエイティブな企画力とロジカルな分析力を併せ持った企業こそが本当に強い企業といえるのではないでしょうか。
スマートエデュケーションのアプリが多くの人に支持されているのは、企画の面白さと質の高いクリエイティブ、そしてそれを支える技術力と高度なマーケティング力があってこそだと強く感じた取材でした。これからの取り組みも楽しみです。
取材&文:大澤 香織 フリーランスライター。6歳男子+3歳男子の母。これまで塾や幼児教室の講師を経験するなど、「教育」に強い興味あり。絵本大好き&子どもと歌を歌うのが大好きで、家族そろってスマートエデュケーションの知育アプリのファン。
 
 

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