2013年3月1日公開
 
「子ども達にとって本当に良いものを追求する」という、妥協なしのものづくりの姿勢に共感
-スマートエデュケーションのアプリを導入しようと決めたきっかけは何ですか? 初めて代表の池谷さんにお会いして色々とお話を伺ったときに、「子どもにとって本当に良いサービスを追求したい」という企業理念に大変強い共感を覚えました。
スマートエデュケーションのアプリは「人とつながる」ことをコンセプトに、複数人で遊ぶことを推奨し、親子でも友達同士でも、コミュニケーションをとる「きっかけ」が機能として盛り込まれているので、幼児教育にとっては非常に効果が高いと思い、導入を決めました。
私自身は、幼児期からIT環境に触れる機会をつくることは大切だと考えていますが、「ITだったら何でもいいか」というと決してそうではありません。「絵本だったら何でもいい」わけではないのと同じで、アプリに関しても質が高ければ高いほど、芸術的であればあるほど、子どもたちにとってはプラスになると考えています。
そういう意味でもスマートエデュケーションのアプリは、「子どもが触れるものだからこそ、とことん本物にこだわろう」という姿勢をもっていらっしゃって、一切の妥協なしでものづくりをされているので、非常に信頼しています。
-現在、スマートエデュケーションのアプリをどのような形で保育現場に取り入れていらっしゃるのでしょうか。 毎朝、徒歩通園とバス通園それぞれの園児が全員揃うまでの時間を、自由な遊びの時間にしているのですが、その時間にスマートエデュケーションのアプリが入ったiPadで遊ぶことができます。
この遊び時間は部屋で過ごしても、外で過ごしても構いません。本を読む子どももいれば、工作をして過ごす子どももいます。どのようにしてiPadで遊ぶかも基本的に園児達に任せています。
最新のiOSではロック機能がかなり向上しており、子どもたちに触らせたくない部分を細く指定してロックすることが可能です。アプリを変更したい時は先生に言えば、先生が変更してくれます。園児が勝手にアプリを購入したり、他の機能に触れたりすることは一切できないので、心配なく遊ばせることができるのです。
-子どもたちの様子はいかがですか? 子どもたちに一番人気があるのが「おやこでリズムタップ」です。ペアで遊ぶアプリなので、友達と協力してメロディーを奏でるというのが、子どもたちにとってとても面白いようです。
観察していると、プレイしている子はもちろん順番を待っている子も一緒に歌を歌い、とても楽しそうにしています。首を伸ばして前の友達の様子を一生懸命覗きこんでいる姿を、とても微笑ましい気持ちで見ています。
他の遊具では、順番がくるまでひたすら待っていないといけませんが、「リズムタップ」の場合は待っている子どもも一緒に楽しむことができ、一体感を感じられるようです。

スマートエデュケーションのアプリが入ったiPadを導入してから数ヶ月経ちますが、子ども同士が喧嘩になっているのを見たことはありませんし、使い方について注意したこともありません。自然と社会性が生まれているように思います。
今はタブレット端末やスマートフォンをお持ちのご家庭も多いので、気をつけて取り扱わなくてはいけないもと理解できている園児も多いようです。1台のものを交代で使うというルールもしっかりと見についています。タッチパネルは子どもにとっては非常に使いやすいので、みんなあっという間に使い方を覚えてしまいますね(笑)。
学校法人 聖愛学園
聖愛幼稚園 園長
野口 哲也氏
聖愛幼稚園Webサイト
「タブレット端末ありき」の教育ではなく、あくまで「リアルな体験との橋渡し役」として活用
-保育現場でのタブレット端末活用に、どのような魅力やメリットを感じていますか。 現在は、一斉保育での活用というよりは、自由な遊びの時間のなかでiPadなどのタブレット端末に触れてもらっていますが、お友達や先生と関ったり、色々なことに興味を持ったりする「きっかけ」として活躍してくれています。

決して「タブレット端末ありき」ではなく、保育のねらいの中で「これはタブレット端末を使えば効果的に導入できる」ということであれば積極的に導入するというのが当園の方針です。特に保育現場でのIT活用に対しては、「リアルな体験との橋渡しとしてITがある」ということを常に心においています。

タブレット端末は、操作が簡単で手軽に外に持ち運びができるという大きな利点を持っています。例えば「春を探しにお散歩に行きましょう」という活動のなかでは、iPadで写真をとりながら散歩をすることもできますし、見つけた昆虫や植物について、図鑑アプリを使って後で調べることなども可能です。
音、動画、写真など子どもに訴えかける情報の質や量は素晴らしいものがあるので、楽しみながら知らないうちに好奇心や探究心を高めることができる、というのがタブレット端末の最大の魅力ではないかと思います。

もちろん従来の紙の図鑑の良さもありますし、タブレット端末ならではの良さもあります。「どちらか」ではなく、あらゆる教材や遊具のなかでの1つの手段として子どもたちに提供できれば、子どもの保育・教育環境を更に充実させることができるのではないでしょうか。

経営者としての観点から言うと、コスト面でのメリットもあるのではないかと思います。紙の絵本や図鑑は毎日子どもたちが読むので劣化が非常に早く、園では頻繁に買い替えや修繕が必要になります。タブレット端末を使って絵本が読めると、初期費用は多少かかるかもしれませんが、絵本の劣化を心配する必要はありません。子どもたちにとっても、できるだけ美しいもの、質のよいものに触れるということが大切だと感じています。
-野口先生ご自身のお気に入りアプリは何ですか。 私は「みんなでつなげっと」が好きですね(笑)。拡大縮小機能を使いながら、人を探していくというのは、非常にタブレット端末らしい使い方ができて面白いと思います。細かいところまで絵が書き込まれているのも楽しいですし、「困っている人同士を結びつけてあげる」というコンセプトもすごく好きですね。
人助けをしている感覚で、遊んでいて「いいことをしているな」という気持ちにもなれます。園児たちが遊んでいるのを見ていても、とても達成感があるようです。

また、童話が楽しめる「スマほん」も良いですね。オリジナルのストーリーの面白さをしっかりと残しながら、絵を自分で動かすこともできるので、子どもでも飽きずに読むことができます。今は家に童話や昔話の全集をお持ちでないご家庭も多いと思うので、保護者の方からのニーズも高いのではないかと思います。
新の情報端末に小さい時から触れて、自分で考える力を身につけることも重要
-保育現場でのタブレット端末活用には色々な魅力がある一方で、懸念を持たれる保護者の方も少なくないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 そうですね。確かにタブレット端末にずっと触れていると「ゲームばっかりして!」という感覚を持たれる保護者の方も多いのではないかと思います。絵本だったら、朝から晩までずっと読んでいると「凄い!」と思う一方で、タブレット端末だと例え絵本を読んでいたとしても「遊んでいるだけではないか」という印象を与えがちですよね。
そういうハンディがあるなかで、幼児教育現場にタブレット端末を導入するというのは、もしかしたら大きな挑戦なのかもしれません。我々自身も導入にあたっては、色々な側面からしっかりと検証していかなくてはいけないと考えています。

ただ、生活のなかでインターネットに触れることが当たり前になり、大人もタブレット端末やスマートフォンをライフラインとして使用している今、子どもたちにとっても「IT」はかつてないほど身近なものとなっています。
トレンドだからといって安易に取り入れることはもってのほかですが、最新の各種情報端末に小さい時から触れて、自分で考える力を身につけるということは、決してマイナス面ばかりではないと思っています。

幼稚園は、子どもにとって良い遊びや絵本などを、家庭や社会に紹介していく「目利き」としての役割も持っていると思います。そういう意味では、今後はタブレット端末やアプリについても、「どんなものが良くて、どんなものは避けるべきか」という情報発信をしていけたらいいな、と思います。
-今後ITの活用によって、幼稚園教育が大きく変わる可能性はあるのでしょうか。 その可能性は十分あると思います。保育そのものの基本的なあり方は、もう何十年前もからほとんど変わらずに来ています。
もちろん良い面も沢山ありますが、ITの活用によって今までの既成概念を覆すような一斉保育の手法が出てきたら面白いですね。
園としては、伝統的な良いものをしっかりと残しながら、新しい技術も取り入れて、時代に即した保育・教育の形をつくっていけたらいいな、と思っています。

個人的には、スマートエデュケーションのアプリを初めて見たとき、とても大きな衝撃を受けたので、これからまだまだビックリするような、IT技術やサービスが出てくるのではないかというワクワク感を常に持っています。
スマートエデュケーションのように、子どものために本当に面白いものを大まじめに作っている会社には、これからもどんどん活躍して頂きたいと思います。
編集後記
幼児教育におけるIT活用において、非常に先進的なお考えをお持ちの野口園長。
「流行だから使う」というのでも、「ただの流行だから使わない」というのでもなく、教育のなかでタブレット端末を使う意義をしっかりと考え、新しい保育の姿に挑戦しようとされている姿勢が本当に素晴らしいと思いました。
スマートエデュケーションのアプリを高く評価して下さるとともに、大きな期待をかけて下さっているので、未来の教育に貢献できるようなサービスが、これからどんどん生まれていくといいな、と思いました。
取材&文:大澤 香織 フリーランスライター。6歳男子+3歳男子の母。これまで塾や幼児教室の講師を経験するなど、「教育」に強い興味あり。絵本大好き&子どもと歌を歌うのが大好きで、家族そろってスマートエデュケーションの知育アプリのファン。
 
 

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