2012年12月公開
 
ロスプラットフォーム開発が最大の強み
-清水さんが現在ご担当されている業務を教えて下さい。 清水:「おやこでスマほん」の設計開発を担当しています。iOS向けとAndroid向けの両方の開発を1人で行っています。

森井:企画側からは「こういうのをやりたい」というボールをただ投げるだけなのですが(笑)、清水さんはそこから我々の要求をしっかりと引きだして、設計開発にまで落とし込んで下さるので、とても助かっています。
-iPhone版とAndroid版をお1人で開発されているとは驚きです!「スマほん」の開発の難しさはどんなところにありますか? 清水:現在、「cocos2d-x」というフレームワークを使用して、AndroidとiPhone両方に対応したクロスプラットフォーム開発を行っています。
「cocos2d-x」では1つのソースでマルチデバイス向けのアプリを開発することができるのですが、実際はデバイスごとに多少の調整が必要となります。
例えばiPhoneでは動くのにAndroidでは動かないということが度々起こるので、そこをどのようにまとめるかが難しいですね。

森井:そうなんですか!お願いしたものが出来上がってきた時にはデバイスに関係なくしっかりと動いているので「cocos2d-x」ってすごいなと思っていたのですが、裏では色々なご苦労があるんですね・・・。

清水:色々ありますね(笑)

森井:問題に遭遇した時はどうやって解決しているんですか?

清水:例えば処理のタイミングを変えてみたらどうなるかな、など色々と試しながら解決しています。
「cocos2d-x」はソースが公開されているのでソースまで追いかけてみたり、フォーラムを見にいったりするなど、自分で調べながら探っていく感じですね。

森井:恐らく「スマほん」の開発の難しさは、扱うファイル数が非常に多いというところにもあるのではないかと思います。
動く絵本なので扱う画像も、音声ファイルの数もとても多いので、絵と音の整合性をとりながらスムーズにストーリーを流すというのも大変なことではないですか? あまりにも沢山のファイルを一度に読み込んでしまうとアプリ自体が落ちてしまう可能性もありますしね。

清水:そうですね。最初のころは色々と問題がありました。

森井:画像も音も盛り込めば盛り込むほどインタラクティブ性が増しますし、見た目も綺麗になるので、企画側はつい欲張ってしまうんですよね(笑)。
ただ、やり過ぎてしまうと、アプリが起動しなかったり、アプリが途中で落ちてしまったりという不具合が起きてしまいます。企画側でも多少画質をセーブしながら作るということを心がけていますが、開発側の工夫が必要不可欠ですね。

清水:ファイルを読み込むときも順次読みだしたり、使い終わった情報はメモリからすぐに消去したりするなど、色々なところでの細かいチューニングが必要です。
お子さんが使うものなので、想定外の操作をされることも考えられますが、異常な処理は受け付けないようにするなどの配慮もしています。
-なるほど。絵本の繰り広げる楽しい世界の裏で、実は色々な工夫と技術が盛り込まれているんですね。今のお仕事の魅力はどんなところにありますか? 清水:一番の魅力はクロスプラットフォーム開発ができることですね。1つのソースでiPhoneとAndroid向けにアプリを同時開発できるというのは非常に楽しいですし、学ぶことも多いです。
iPhoneやAndroidで新しい機能が出たらすぐに取り入れようという雰囲気がスマートエデュケーションにはあるので、自分としても好きなように色々と試してみることができるのも面白いですね。

森井:クロスプラットフォーム開発や新しい技術を積極的に採用するというのは、他の会社ではあまりないことなのですか?

清水:もちろん他社でもやっていると思いますが、行き詰まってしまうことが多いみたいです。多くの会社ではまずiPhoneで開発してどの後Androidで開発、というような工程になりますが、クロスプラットフォームだと開発を1本化することができます。1+1=2のところが1.5くらいの工数で仕上げられるんですよね。ただ聞くところによると、2以上の工数がかかってしまうなど、色々な問題が出るケースも多いようです。そういう話を聞くと、このスマほんの開発は非常に上手く進められているのかな、と思いますね。

森井:それは清水さんの実力があるから、ということに尽きますね(笑)。

清水:パフォーマンスや開発効率を考えるとクロスプラットフォーム開発というのはとてもメリットが大きいと感じています。ここまでしっかりとクロスプラットフォーム開発をしている例をというのはまだあまりないようなので、個人的にも頑張りたいなと思っています(笑)。

森井:アプリを高品質で、しかもクロスプラットフォームで開発できるというのは当社の大きな強みだと感じています。
-「スマほん」のなかの「うたえほん」という新シリーズはiPhoneとAndroidで同時リリースだったのですよね? 森井:そうですね。iPhoneとAndroidでアプリを同時リリースするというのは他社にはなかなかできないことではないかと思います。
スピードももちろんそうですが、デバイスに関係なく同じクオリティでサービスを提供できるというのも、実はなかなか珍しいようで、色々なところで高い評価を頂きます。
-清水さんは今後何か挑戦してみたいことはありますか? 清水:新しい技術が出たらどんどん使ってみたいですね。今後第3のOSが出てきて、もし活用することで利益が見込めるということであれば、クロスプラットフォーム開発に取り込んでいきたいなと思います。

森井:技術だけではなく、ビジネスとしてどのくらい広がりがあるのかというところも常に頭に入れながら開発して下さるのも清水さんの凄いところだと思います。
-清水さんはフリーランスでありながら、開発部隊の中心となって活躍されているわけですが、スマートエデュケーションの働きやすさはどんなところにありますか。 清水:今、ほぼ一人で開発をしているので、時間や場所を選ばずに仕事ができるというのがいいですね。

森井:コミュニケーションの面で不便はないですか?

清水:特に感じていません。森井さんとも最初は顔を合わせて打ち合わせすることが多かったですが、最近はほぼメールで完了してしまいますよね。

森井:そうですね。とにかくこちらのことをよく理解して下さっているので本当にありがたくて、私はもうお任せ状態です(笑)。
先ほどもお話しましたが、こちらからはかなりざっくりとしたイメージで要望をお伝えすることが多いのですが、清水さんは「システム面では今こうなっているけど、ビジネス面を考えるとこのような形で実装した方がいいと思います」というように1歩も2歩も先の提案をして下さるのですよね。
こちらが考えているサービスにそもそも穴があったとしても、そこをしっかり埋める視点をもってくれているので、話が進むのも速いです。
-さすがプロですね。清水さんのなかで、なにか「ものづくりのポリシー」のようなものがあるのですか? 清水:やはり「いいものを作りたい」というのがエンジニアとしての一番の想いですね。
お客様と一緒に良いものを作って、沢山のユーザーに使ってもらいたいと思うので、そういう意味では「スマほん」に関してもできるだけ多くの要望を引き出したいなと思っています。

森井:ありがとうございます。協力会社さんですと「自分の責任範囲はここまでだ」と自分自身の役割を制限される方もいらっしゃいますが、清水さんは本当に色々な面で柔軟に対応して下さいますし、まさにスマートエデュケーションの中核を担って下さっていると思います。

清水:ありがとうございます(笑)。常に新しい事に挑戦できるというのがスマートエデュケーションの良さだな、と思います。私自身もとてもやりがいを感じています。

森井:これからもよろしくお願いします。

「おやこでスマほん」の楽しみ方

以下のストアから無料ダウンロードしてください。
清水 友晶 フリーランスプログラマー。株式会社TKS2代表取締役。「おやこでスマほん」の開発担当。 こんな子どもでした 外遊びも大好きでしたが、兄と仲良くプラモデルなどを作って遊ぶことも多かったです。小学生になったらMSXというコンピューターでゲームやプログラミングをすることにはまっていました。算数が好きだったので、憧れの職業は学校の先生でした。 日下部 祐介のプロフィール


森井 聡 「おやこでスマほん」の事業責任者。一女の父。 こんな子どもでした 好きだった本は「おしいれのぼうけん」。ストーリーも大好きですが、主人公の男の子と同じ名前だったので自然と愛着がわいたのかもしれません。小さい頃は外で野球をするのが好きで、将来の夢は野球選手。そのあと将棋にはまり、棋士になりたいな、とも思っていました。 森井 聡のプロフィール
取材後期
CEOの池谷さんもCTOの谷川さんも「奇跡的」とおっしゃっていましたが、音楽アプリに関してもスマほんに関しても、開発の中心人物が外部のエンジニアの方だというのは驚きです。アプリを開発している会社では珍しいことではないでしょうか。
ただ、どのような立場であろうと同じように協力し合える雰囲気があるのがスマートエデュケーションの一番の魅力。このような雰囲気があるからこそ、外部のエンジニアの方ものびのびとご活躍されているのではないかと思います。
清水さんもおっしゃっていましたが、「新しいことに挑戦してみたい」、「最先端の技術を身につけたい」と思われるエンジニアの方にとっては、とても刺激的で学ぶことの多い環境ではないかと思いました!
取材&文:大澤 香織 フリーランスライター。6歳男子+3歳男子の母。これまで塾や幼児教室の講師を経験するなど、「教育」に強い興味あり。絵本大好き&子どもと歌を歌うのが大好きで、家族そろってスマートエデュケーションの知育アプリのファン。
 
 

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